2004年04月06日

湖池屋「カップスコーン」に見る構造的欠陥

先月(2004年3月)から(株)湖池屋がカップスタイルのスナックを連発している。「カップスコーン」と「クリスピードンタコス」は、それぞれ二種類の味付けの商品を投入しているが、「カップスコーン ピザ味」と「クリスピードンタコス イタリアンガーリック味」を購入して味わってみた。ローソンでの価格はそれぞれ145円。

スコーン スコーン拡大

インスタントカップ麺のような容器の蓋を剥がすと、「カップスコーン」自体は通常の袋入りのものとそう変わらない。やや味付けが濃いかな、と感じる程度で、まあ、いつものスコーンである。そのかわり「クリスピードンタコス」はずいぶん違う。大きさが小さくなっているのに伴い、厚さも薄くなっていて、そのため食感が軽やかで爽やかなものに変化している。袋入りのようなコーンスナック独特の「硬さ」や「重さ」は大分和らいでいて、カルビーの「かっぱえびせん」の時もそうだったが、大きさを変えるだけでこんなにも印象が変わってしまうのかと驚くばかりである。

スコーンはともかくドンタコスのリニューアルは、味覚の面からは成功だと思うが、個人ユーザにとって改悪としか思えない変化もある。それはもちろん、容器をカップ化したことだ。一見ユーザビリティにおいて進歩したと思わせるカップ化は、このスナックを一度に食べきれずに保存したいと思った場合に欠点を露呈してしまう。通常の袋入りなら、口を折るなり縛ってしまえば一件落着だが、カップ形式の容器はそれが出来ない。他の容器に移さなくて済むという、カップ形式の利点を最大に利用しようとしたユーザは、容器の蓋を全部剥がしてしまっているはずである。剥がしたPET製の薄い蓋に再粘着性は全く無いので、何か別の手段で空気を遮断しなくてはならない。全部剥がさなかった賢明なユーザーも、めくれ上がった蓋できちんとシールする事は出来ないので、結局は同じ事である。

湖池屋は一度で食べきれるというマーケティングの判断をしてカップ型容器を採用したのだろうが、一人で寂しく食べて一度には食べきれないユーザが多い事に気づいて欲しい。「寂しく」は余計だな(笑)。すぐに出来そうな解決策としては、カップラーメンの蓋の素材のような、折り曲げる事が可能な材質に改める事であろう。しかし、それでも空気の遮断は不完全なので、再度シール出来る粘着性のある蓋の登場を待ちたい。カップ容器をビニール袋に入れて口を縛れば良いのだが、ユーザ側の「運用」ではなく、メーカー側の「構造」での改善を期待する。

投稿者 Takashi : 2004年04月06日 15:37
 
 
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