フィリップ・K・ディック原作の映画「スキャナー・ダークリー」を観てきた。20数年前にサンリオSF文庫で「暗闇のスキャナー」を読んだ者にとっては、デジタルロトスコープがどうのとか、スクランブルスーツの表現がどうのとかよりも、原作にかなり忠実なストーリーに感動した。SF的要素は少ないが、「自分は誰なのか」と「現実と非現実の境目」というディックの生涯をかけたテーマがきちんと伝わってきた。
でも原作を読んだ事が無い人にはこの映画を一度で理解するのは不可能だと思うし、ディックのファン以外は二度見るものでもないだろう。ロトスコープの表現に興味を持ったクリエーターには参考になるかもしれないけど、一般の方には全然お勧めできない。上映館が少ないのも当然だな。
もちろん私はもう一度観るつもり。原作と同じラストの死亡者名簿には涙が出て、帰りに思わず700円も出してパンフレットを買っちゃったよ。
追記:デジタルロトスコープに関しては、前作の「Waking Life」よりは格段に見やすくなっていて、全然目が疲れなかった。あと、冒頭の昆虫幻視のシーケンスが秀逸。あれは硫酸タリウムの悪夢だね(笑)
追追記:ロトスコープ方面を検索していたら、10年ほど前に「VideoPalette」というソフトウェアに関わった事を思い出した。今は無きMacworld EXPOでデモをしたんだっけ。たしかオニオンスキンの機能も無かったと記憶してるけど、まだノンリニアビデオ編集なんて一般的でなかった時代だからなあ。懐かしい。
関連リンク:
・キアヌ・リーブス新作「A Scanner Darkly」--アニメと実写を融合した技法「ロトスコープ」とは - CNET Japan
・スキャナー・ダークリー
・Warner Independent Pictures' A Scanner Darkly -- The Official Film site
・dream is destiny ... : Waking Life :
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・Amazonインスタントストア:フィリップ・K・ディック傑作(笑)集
映画1000円の日なので、東急本店向かいのシネ・アミューズで「サウスパーク」スタッフ制作の「チーム★アメリカ ワールドポリス」を観てきた。そうか、そうか、マリオネット(操り人形)によるアダルトシーンって結構面白いな。クレイアニメによるアダルトムービーを企んでいる身としては大いに参考になった(笑)。他に気になった点は、
それにしてもシネ・アミューズって劇場は酷い。スロープが緩くて前席の頭が邪魔だし、エアコンの効きが悪くて空気がよどんでいるし、天井が低いので閉所恐怖症としてはパニックを起こしそうになったし、もう行かない。
discreet改め「オートデスク株式会社 メディア&エンターテインメント」の「Combustion 4 発表セミナー」に行ってきた。場所はいつものカナダ大使館。
新機能を見た限りではVer.4を名乗るのはちょっと辛そうだった。Ver.3.5が妥当なところでしょう。UIを磨き上げて使いやすくしているようだが、そういう地味なブラッシュアップってバージョンナンバーに反映しにくいんだよね。
後半のNTT LSのデモでは「あづみ2」の作品中での使用事例よりも、inferno等アドバンス・システムとの連携の話が面白かった。「infernoを1チェーンいれるより、小さなシステムをたくさん入れる」という方針はこれからの主流になるのだろうな。クライアント説得用に導入するinfernoは接待費・交際費で落としたりして(笑)。
同僚のデザイナーが見つけた。
「ロケ先で、オフィスで、野外でブルーが咲きます」という事で「ブルーム(bloom)」と読ませるみたい。ちと苦しいな。combustionを買うと当たるみたい。
「ひとりで抜ける!六畳一間でも抜ける!」はなかなか微妙なコピーでよろしい(笑)。
昨晩「ボーン・スプレマシー」を観た時に、予告編で「スター・ウォーズ エピソードIII シスの復讐」が流れた。3D CGの出来は素晴らしそうだし、ストーリーの面でもあまりに幼稚だったエピソードI、IIよりは期待できそうな感じなんだけど、やっぱり宇宙空間を轟音を立てながら宇宙船が飛び交ったり、武器の発射音が大気中のような感じがするのもなんだかなあ、と思う。全く静かな戦闘シーンというのも斬新で面白いと思うのだがハリウッド映画じゃ無理だろうな。
そうそう、「ボーン・スプレマシー」のVFXもILMが関わってました。
・Apple Video Solution Conference 2005
に出かけて
・日本映画最高の映像クオリティに挑戦~映画「ローレライ」
を初台の東京オペラシティの7Fで聞いてきた。VFXプロデューサーであるマリンポストの大屋哲男さんによる講演。のはずだったがアップルの仕切りと進行が悪く、つまらない1時間半だった。大屋哲男さんのプロフィール紹介に15分もかけるは、AppleとMacのどうでもいい昔話に花が咲くは、途中から飛び入り登場した樋口監督がVFXの話から逸れまくるは、ああ。
話がつまらないので、代替(だいたい)を“だいがえ”と言ったり、Desktop(ですくとっぷ)を“でぃすくとっぷ”と言ったりの、さらにどうでもいい事が気になって仕方がなかった(笑)。
終了後48Fに移動し、Shakeのデモを見て納得して帰ってきた。
多分かなり旧聞だが、
・Alias Home / コミュニティ / Customer Stories / Story
全世界が待ち望んだ三部作の完結のために WETAが王と共に帰還
を発見。
ムマキルはS.E.E.版DVDでも多くの時間を割いて説明しているが、やっぱりレゴラスがムマキルに飛び乗るシーンはすごいよなあ。
ピーター・ジャクソン監督ってホントに無茶を言うなあ。「LOTR 王の帰還 SEE」の特典ディスク2でその事を知って、さっそく本編のミナス・ティリスの戦闘シーンをジックリ観てみたが本当に処理が上手い。カメラは横移動しているし、兵士達の前後関係が入り乱れた乱戦だし、セットの廃墟がカメラ前を横切るし、よくもまあこんなシーンにCGIを挿入できたものだ。WETA Digitalのクリエーターさん達、ご苦労様でした。
明日1月23日(日)、WOWOWで「特集:驚異のVFX」と称し4本の映画を放送するので、観ていない「ハルク」と「タイムライン」を録画する事(メモ)。
「ハルク」って全然そそられなかったので観なかったんだけど、SFX映画評論ではずいぶん評価が高い。帰宅してからジックリ観てみよう。
SFX映画評論:
・『ハルク』(2003年8月号)★★★
・『タイムライン』(2004年1月号)★+
2005年最初の映画は「カンフーハッスル」。渋谷TOEI 2に行ったら、ポチ袋に入った5円玉と割引券を貰った。で、この映画に説明は要らない。何も考えずに楽しめる。
LOTR三部作とは対極にある3D CGやVFXの使い方は、これはこれで“あり”だと思う。ただシーンのクオリティにはバラつきがあって、蛇(コブラ)のように優れている場面もあれば、蝶の飛び方のようにもう一息の箇所もある。オープニングとラストシーンにある上空からの眺めはマッピングデータの解像度が不足していると感じた。
これで少女との回想シーン部分をもうちょっと何とかしてもらえたら、笑って泣ける最高のエンタメになったのだが。チャウ・シンチーにラブストーリーを期待するのは無理か(笑)。

実は憎いくらいにカックイイー、シンチー
あの少林サッカーの興奮、ふたたび!! か??突っ込みどころ満載という評判に期待して「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」を観たら、結構面白くて、そこそこバカバカしくて、表現も興味深くて、映画1000円サービスデーには勿体ないような楽しい作品だった。特にラストの銀色ピカピカのロケットは、SFの古典ではあるもののパロディっぽくて大笑い。
ほとんどのシーンがブルーバックの俳優と3D CGの合成で出来ているのに、それほど安っぽさを感じないのは、やはり全体を支配する独特の“調子”なのかもしれない。ハイライトをグローさせて、周辺部にデフォーカスをほどこして、なによりセカンダリのカラーコレクションを“色調創り”に大胆に使っている。
5月に観た「GOD*DIVA ゴッド・ディーバ」も面白いカラコレだったけど、この映画でも単純にレトロ調にする以上の効果を出していると思う。エンドロールにARRIが出てきたので、撮影自体はデジタルシネマカメラの「ARRIFLEX D-20」で撮ったのだろうか。VFX監督が「アビス」時代からのベテランだったり、ILMが参加している事といい、Rendermanでレンダリングされている事といい、CG側スタッフは思ったよりも“古い”んだけど、道具の新しさと表現の新しさに関係は無いという証明にもなっている作品だ。
あ、一点だけ追記。「水しぶき」の表現がへぼいです。えらくスケール感が乏しい。

素晴らしい!
SFとしては秀作
低価格で緊張感たっぷりの感動超大作!深津絵里のドアップが印象的なマキアのTVCMだけど、あれだけのアップでも綺麗に見えるのは色震度の深さと大胆なデフォーカスによるものなのだろうな。この作品は確かにディスクリートアーティスト(笑)の匂いがするよ。
尺の短いテキストアニメーションを何個か作る必要があって、LiveTypeと格闘する。パーティクルを使いたかったので本当はMotionを使うべきなのだが、何せあっちはまだ使いこなせないし、DualのG5機も空いてないし、LiveTypeで疑似パーティクルっぽく逃げよう。
午後の3時間で4個作ったので、残りは夜だな。
11月17, 18, 19日のInter BEE 2004。
まだどの日に行こうか決めていないが、昼過ぎにDiscreetブースにいれば良いのだな。
昨日、社長からホイと渡されて「観ておいてね」と言われたので、ちょっとづつ見ている。音楽の好みはともかく面白い映像が多いことは事実だ。いくつか見覚えのある映像もあった。160分もあるのでまだ半分も見終わって無いけど、気が散らないように集中して数曲単位でじっくり見ていくつもり。

ヤバイ!! ヤバスギル!!!!!!!
もはや「TECHNO」そのもの。「Tubular Bells」目当てで観に行った「エクソシスト ビギニング」、VFX方面では、ハイエナの動きが不自然だった。なんというか動きの速さが“ありえない”感じ。物には質量と慣性があるだろうよ。それをもうちょっと考えた方が良いのでは?
よく分からなかったのが、カラス。本物のカラスにあそこまで芸を仕込んだとは考えにくいので、CGだと思うけど、それにしては出来が良すぎる。ハイエナパートとのクオリティに差がありすぎ。根気良く実写で撮ったのかなあ?
あと、マットペイントは“絵”だって事がバレバレ。砂嵐のスケール感も乏しいし、特殊メイクなどの“寄り”の画の出来に比べて“引き”の画が負けている。
早めに仕事を切り上げて「I, Robot」を見てきた。アイザック・アシモフの古典であり傑作でもある「われはロボット」が、エンドロールでは"Based on"ではなく"Suggested by"と表現されていた理由が良くわかるストーリーだった。CGに関しては時間のあるときに書くことにして、エンドロールのVFX担当としてDIGITAL DOMAINの次にWETA DIGITALが出てきたのに驚いた。ロード・オブ・ザ・リングが良い営業になったのだろうなあ。二社がどのように作業を分担したのか興味があるので調べてみよう。

W・スミスはアシモフの墓の前で切腹しろ!
映画公開にあわせてお化粧直し
SF古典 傑作の一つ!