2006年12月12日

「スキャナー・ダークリー」

フィリップ・K・ディック原作の映画「スキャナー・ダークリー」を観てきた。20数年前にサンリオSF文庫で「暗闇のスキャナー」を読んだ者にとっては、デジタルロトスコープがどうのとか、スクランブルスーツの表現がどうのとかよりも、原作にかなり忠実なストーリーに感動した。SF的要素は少ないが、「自分は誰なのか」と「現実と非現実の境目」というディックの生涯をかけたテーマがきちんと伝わってきた。

スキャナー・ダークリー

でも原作を読んだ事が無い人にはこの映画を一度で理解するのは不可能だと思うし、ディックのファン以外は二度見るものでもないだろう。ロトスコープの表現に興味を持ったクリエーターには参考になるかもしれないけど、一般の方には全然お勧めできない。上映館が少ないのも当然だな。

もちろん私はもう一度観るつもり。原作と同じラストの死亡者名簿には涙が出て、帰りに思わず700円も出してパンフレットを買っちゃったよ。

追記:デジタルロトスコープに関しては、前作の「Waking Life」よりは格段に見やすくなっていて、全然目が疲れなかった。あと、冒頭の昆虫幻視のシーケンスが秀逸。あれは硫酸タリウムの悪夢だね(笑)

追追記:ロトスコープ方面を検索していたら、10年ほど前に「VideoPalette」というソフトウェアに関わった事を思い出した。今は無きMacworld EXPOでデモをしたんだっけ。たしかオニオンスキンの機能も無かったと記憶してるけど、まだノンリニアビデオ編集なんて一般的でなかった時代だからなあ。懐かしい。

関連リンク:
キアヌ・リーブス新作「A Scanner Darkly」--アニメと実写を融合した技法「ロトスコープ」とは - CNET Japan
スキャナー・ダークリー
Warner Independent Pictures' A Scanner Darkly -- The Official Film site
dream is destiny ... : Waking Life :

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・Amazonインスタントストア:フィリップ・K・ディック傑作(笑)集

投稿者 Takashi : 2006年12月12日 15:40 | トラックバック (0)
 



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